質量の基準が130年ぶりに変更される。1キロになるよう作られた白金の分銅から、より高精度の新しい定義へと変更される。

重さのこれまでの定義

1キログラムは最初は水1リットルの重さとして定義されたが、蒸発や温度による体積変化があり精密に測ることが難しい。

そこでキログラム原器が導入された。

1キロの重さを定めた白金の分銅で、40個が1888年ごろに作られた。

Source: https://mainichi.jp/graphs/20171025/hpj/00m/040/001000g/2

日本には6番目が配られ、茨城県つくば市の産業技術総合研究所(産総研)に配備された。

パリ郊外の地下金庫にある国際原器と30~40年に1度比べ、ばらつきを補正してきた。

原器は当初、精度を1万年単位で保てると考えられていたが、1990年ごろまでの測定で、国際原器と原器に約指紋一つ分 (1億分の5キログラム) の変化があることが判明し、定義の見直しが検討された。

その結果、「国際キログラム原器」が5月19日、130年ぶりに引退した。

重さの新しい定義、プランク定数

重さの新しい定義として使われるのは、光に関連する物理定数であるプランク定数6.62607004 × 10-34)。

20日からは、重さの定義がこのプランク定数で決まるものへ変更される。

この定数によって誤差はほぼ生じなくなり、新薬の開発など極めて微細な重さの計測がこれまで以上に正確にできるようになる。

単位の改定プロジェクトにかかわった産業技術総合研究所は、日本の貢献について解説した特設サイトを20日から開く。

Source: https://www.aist.go.jp/taisaku/ja/kg/index.html

質量以外への影響

20日からは電流と温度、物質量の単位(それぞれアンペア、ケルビン、モル)も物理定数を基準にした値になる

重さの定義は変わるが、日常生活に大きな変化はなさそうだ。

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