歯科検診の雑学 【CやCOの意味】

歯の本数と種類

歯科検診で見られる歯のような図は、歯式(チャート)と呼ばれています。いろいろな歯式がありますが、その全ては左側が右の歯を表していて右側が左の歯を表しています。だいたい生えてくるだいたいの年齢を()の中に書いています。

Source: http://www.malpensabeb.com/cat13/post_34.html

右上、右下、左上、左下とも、永久歯はそれぞれ8本、合計32本あります。

それぞれの歯には1~8の数字が割り当てられていて、右上8番というと右上の第三大臼歯 (通称「親知らず」) を意味します。
1=中切歯 (通称「門歯」)
2=側切歯 (通称「門歯」)
3=犬歯 (通称「糸切り歯」)
4=第一小臼歯
5=第二小臼歯
6=第一大臼歯
7=第二大臼歯
8=第三大臼歯 (通称「親知らず」)

乳歯については、それぞれ5本ずつ合計で20本あり、アルファベットが割り振られています。大体、生後6ヵ月から生え始め、2歳頃までに生えそろいます。

Source: http://www.malpensabeb.com/cat13/post_34.html

A=乳中切歯
B=乳側切歯
C=乳犬歯
D=第一乳臼歯
E=第二乳臼歯

Cは虫歯の進行度を意味する

検診の時に、「C1、C2……」と医師が言っているのを聞いたことがあるかもしれません。
CはCaries (カリエス)、虫歯のことで、その後ろにつく数字は虫歯の進行度です。

進行度は0から4までの5段階があります。

C0であれば、虫歯になるかもしれない要注意な状態です。CO (シーオー) ともいいます。この場合は、治療はあまりせずにフッ素を塗って再石灰化を試みます。

C1は歯の表面のエナメル質に小さな穴があいた状態ですが、このエナメル質には知覚がないので痛みを感じることはありません。基本的には歯磨きを行い経過観察か、もし治療になっても痛みを感じることなく治療が可能です。

C2はエナメル質の下にある象牙質まで虫歯が進行した状態で、このステージだと冷たいものや熱いものがしみるようになってきます。

C3は神経まで虫歯が進んでいて、そこで炎症をおこし激しい痛みがおこります。神経の治療をする必要があるので、治療に回数がかかります。

さらに進行して、歯根と呼ばれる場所まで虫歯が進行すると、その歯を抜かなければいけない場合が多いです。

抜いたままにしておくと、反対側の歯 (例えば下の歯を抜いた場合は上の歯) が飛びててくるようになり噛み合わせに良くないので、抜いた後もいろいろな治療が必要です。

虫歯アラカルト 【原因菌、進行度、治療費、予防法】にもさらに詳しく書きました。
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ちなみに学校の歯科検診でよく聞く「○(まる)」は治療済みの歯のこと、「/(斜線)」は異常の無い歯のことです。

歯科検診は3-6ヶ月に1回を目安に

80~84才の方は平均して15本の歯があります。もともと全部で32本なので、80才になるとおおよそ半分の歯がなくなってしまうというのが日本の平均です。

(ちなみに、歯を失う原因のうちで最も多いのは歯周病です。歯周病を予防する歯みがき法 【医師おすすめ歯磨き粉3選も】もお読みください)
[getpost id=”3239″ title=”関連記事” ] しかしスウェーデンの80代の方の場合、平均して21本も残っています。

この理由としてはもっともよく言われるのが、どれくらい歯科医院に通っているかということです。

日本で定期的に歯科医院に通っている人は5%もいませんが、スウェーデンでは90%程度がメンテナンスのために定期的に歯科医院に通っていると言われています。

頻度は口の状態などによるので歯医者さんに相談する必要がありますが、一般的には3-6ヶ月に1回は定期的に通って歯科検診や口腔内のメンテナンスをしてもらうといいですね。

まとめ

最後に今回の内容をまとめます。

  • 永久歯は32本、乳歯は20本
  • Cは虫歯を意味する
  • 年2-3回の定期的な歯科検診が重要

今日も【医学・生命科学・合成生物学のポータルサイト】生命医学をハックするをお読みいただきありがとうございました。

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