アメリカJ1ビザ取得までの流れ 【研究留学】
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【生命医学をハックする】運営者 (@biomedicalhacks)。生命科学研究者、医師・医学博士。プロフィールはこちら

このたびご縁あってアメリカに研究留学をすることになりました。アメリカに90日を超えて滞在する場合にはビザを取得しなければいけません。そこでこの記事では研究留学ビザ取得までの流れを紹介します。

ビザ (査証) とは

ビザとは入国の際に必要になる書類で、パスポートの中に貼られています。ビザにはさまざまな種類がありますが、研究留学にこれから行かれるという場合にはJ1ビザ (交換訪問者ビザ)になります。

J1ビザ申請において最も律速段階になるのは、留学先の研究機関からDS-2019という文書を発行してもらうことです。これはレターサイズ (日本でいうA4サイズに近い大きさ) の1枚の紙切れですが、非常に重要な書類であり、決してなくしてはいけません

初めての場合は間違いやすいですが、ビザは入国の時に必要になるだけであり、合法的に滞在できる期間はDS-2019の有効期限 (+30日) までです。したがってDS-2019が有効期限内であれば、ビザが切れていても滞在し続けることができます。何かの都合でアメリカ国外に出てしまうとビザがないので再入国できなくなってしまいますが、アメリカ国内にいる限りは最悪ビザが切れても問題ありません

J1ビザの中にもいろいろ分かれていますが、いわゆるポスドクで海外へ行く場合にはResearch Scholarカテゴリーになります。一般的なTraineeやInternカテゴリーのJ1ビザと異なり、この場合のビザの有効期限はDS-2019の有効期限と同じになります。

ちなみにJ1ビザを取得し家族と一緒に渡米する場合、配偶者や子はJ2ビザというカテゴリーになります。J2ビザであれば、許可を得れば現地で一定の就労をすることもできます。

ビザ申請に必要な書類

J1ビザ申請に必要だった書類はこの通りです。

DS-2019

研究留学が決まった時点で、この書類を手配してもらいましょう。アメリカの事務は日本と比べて非常に遅いことが多い (単に忘れているだけ) ので、失礼にならない程度にリマインドしてあげることが不可欠です。家族と一緒に渡航するのであれば、それぞれにDS-2019が必要になります。

書類はFedExで送られてくるので、内容に間違いがないか確認後、一番下の部分にサインをします。

SEVISの支払い

J1ビザで渡航する場合にはSEVIS (Student and Exchange Visitor Information System)という費用を支払う必要があります。

大使館の情報を確認の上、こちらのページで支払いをします。

最後のConfirmationのページは番号を控えた上、印刷をしておく必要があります。

ビザ用の写真

アメリカビザ申請に必要な写真は5x5 cmです。自分で撮影することもできますが、いろいろな制約が厳しいので、カメラ屋さんなどでお願いする方が確実でしょう。「ビザ 写真」などで検索すれば、お近くの対応可能なお店が出てきます。

写真そのものの他、データも必要になります。

DS-160

次に大使館・領事館のページからDS-160という書類を作成します。

過去5年以内の渡航歴や職場、小学校を除く自分が通った全ての学校、使用しているSNSのアカウントなど非常に多くのことを記載しなければいけません。全部で1-2時間ほどかかる上、20分でセッションが切れ再度ログインしないといけないのでこまめにセーブしましょう

家族と一緒に行く場合には、それぞれ1枚ずつ作成しないといけません。ビザ用の写真はデータでアップロードし、SEVISの確認番号を入力して、オンラインで提出します。

銀行残高証明書や給料・フェローシップ証明書

しかるべき給料やフェローシップ、あるいは銀行残高があるかを証明する書類 (英語) を用意する必要があります。

すぐには用意できないので早めに連絡しましょう。

戸籍謄本とその英訳

家族とともに渡米する場合には、家族関係が確認できる戸籍謄本と、それを第三者が英訳 (自分で英訳するのは不可)し原本と相違ないことを証明したものが必要です。

これはJ2ビザ申請者が必要になるだけであり、1人でJ1ビザで渡米する場合には必要ありません。

パスポート

パスポートの有効期限が十分 (最低6ヶ月) あるか確認しましょう。もし留学期間中にパスポートの期限が切れてしまうのであれば、渡航後に現地の日本大使館・領事館で更新手続きが必要になります。

面接の予約

DS-160を提出したら、大使館・領事館のビザ面接の予約をします。希望の場所を選ぶことができますが、東京・大阪以外だと例えば福岡にも領事館はあるのですが月1回しか面接がないので、実際には東京や大阪で面接をすることになる場合が大半です。

東京の方が大阪よりも混んでいる傾向にあり、2-3週間先の予約になるでしょう。急いでいる場合には大阪の方が早いかもしれません。

ビザ面接およびビザ受領

面接の予約確認表 (バーコードがついている紙) を印刷して、面接当日に持参します。

ビザ面接についてはアメリカビザ面接@大阪 【持ち物や質問も】にまとめました。

無事にビザが承認されたら、1週間以内にレターパックでパスポート (+ビザ) が郵送されてきます。

関連サイト・図書

この記事に関連した内容を紹介しているサイトや本はこちらです。

研究者・留学生のためのアメリカビザ取得完全マニュアル

アメリカビザ面接@大阪 【持ち物や質問も】

在日米国大使館・領事館

まとめ

最後に今回の内容をまとめます。

  • 研究留学はJ1ビザになる
  • DS-2019を留学先に発行してもらうのが律速段階
  • DS-160を作成し、ビザ面接の予約をとる

今日も【生命医学をハックする】 (@biomedicalhacks) をお読みいただきありがとうございました。

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