同じ研究室のメンバーだけでなく、国内あるいは海外の別の場所にいる研究者と共同研究をすることもあります。この記事では、そんな場合のコミュニケーションに役立つツールをまとめました。
ビデオ会議システム
Skype
Skype (スカイプ) は使ったことがある方も多いと思います。
これはインターネットを使ったビデオ会議システムで、カメラによるお互いの映像だけでなく、パワポの画面などさまざまなものを相手と共有しながらリアルタイムで話し合いをすることができます。
海外の研究機関にポスドク研究員として応募するときにも、書類選考通過後にまずはスカイプで話をしましょうと言われることが多いです (このあたりは機会があれば別の記事に書きます)。
appear.in
Skypeはお互いにIDを連絡しておく必要があります。appear.in (アピアイン) では、IDではなく会議をするURLを事前に知らせれば登録していなくてもはじめることができます。
無料プランでは、最大4人までの同時通話が可能で画面共有なども可能です。世界有数の電話会社が開発したツールなので、通信も安定しています。
情報共有
Slack
Slack (スラック) は、指定したメンバーしか見ることのできない一種のオンライン掲示板のようなものです。
例えばその部屋関係者の連絡用や、あるプロジェクトのメンバー専用の情報共有などのように細かく区分 (チャンネル) を分けることができます。
ノウハウなども含めて投稿しておくと、それらが情報リソースとして蓄積されていきます。
esa
esa (エサ) も情報共有ができるツールです。どちらかというと掲示板というよりは閲覧者が限定されているブログのように記事を書き、それらを整理・分類することでノウハウをもつ人がいなくても目的の記事を見つけやすくできるサービスです。
ノウハウの共有や伝達のハードルを下げることは仕事をする上で大きなメリットをもたらしてくれます。
SnapGene
SnapGene (スナップジーン)はプラスミドの情報を管理できるサービスです。
バイオ系の研究者は、DNA組み換え技術を使ってさまざまなツールを作製しますが、得てして作った人がいなくなるとその詳細が分からなくなるもの。
SnapGeneはそんな現状を打破してくれるツールで、プラスミド全長の配列を入力すると、ただちにそのアノテーションや利用可能な制限酵素などの情報を自動でつけてくれます。
ワードなどで管理しているよりもはるかに効率的ですので、一度使ってみるといいでしょう。
論文執筆支援
何人かの研究者が共同で論文を書く時、最新版の原稿の共有にはGoogle Driveが便利です。
Google アカウントを持っていれば無料で利用することができ、ファイルはクラウドに置かれているので複数の人が同時に編集することが可能です。
最近、英文添削ツールのGlammarlyがGoogle Driveに対応したので、リアルタイムで英文チェックをすることもできます。Grammarly: 英文添削ツールの決定版 【無料版もある】も合わせてお読みください。
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まとめ
最後に今回の内容をまとめます。
- Skypeが研究者のビデオ会議の基本
- ノウハウの共有はSlackやSnapGeneが便利
- 論文共同執筆ならGoogle Drive
今日も【医学・生命科学のポータルサイト】生命医学をハックするをお読みいただきありがとうございました。