視力検査の雑学【基準、表、C、気球、サイト】

視力検査は小さい頃は学校検診で、そして大人になってからもメガネを作るときや運転免許更新などで、たくさんやる機会があります。

この記事では、視力検査表のCについてや、視力検査ができるサイトなど、視力検査にまつわる雑学をまとめました。

視力検査表にあるCと視力の基準

ランドルト環

視力検査表にあるCの文字は、ランドルト環という正式名称があります。

1888年にフランスの眼科医ランドルトにより考案されました。

その当時、正常な眼なら見分けることができるとされていた「5分1分角の原理」をもとにして視力1.0が定義されました。

明治時代に日本でも導入され、それ以来ずっと使われています。

メガネ屋さんが作った分かりやすい解説動画があったので、参考までに紹介します。

視力と視角

ランドルト環が一面に書かれている視力表は、0.1から1.0までは0.1ごとに指標がありますが、1.0の次は1.2、その次は1.5、そして2.0となっています。

ランドルト環のすきまと目の中心がつくる角度のことを視角といいます。

角度1°の、60分の1を1’(1分)といいますが、この単位を使って視角が表現されます。

そしてこれを使って、「1÷視角」を計算したのが視力です。

https://www.skk-net.com/health/me/c02_0202.html

視角 視力
10′ 0.1
5′ 0.2
3.3′ 0.3
2.5′ 0.4
2′ 0.5
1.67′ 0.6
1.43′ 0.7
1.25′ 0.8
1.11′ 0.9
1′ 1.0
0.83′ 1.2
0.67′ 1.5
0.5′ 2.0

学校で習う反比例の関係にあります。

そのため視力の数字が大きくなるほど、視角の変化が細かくなります。

例えば視力0.1と0.2だと視角は10分と5分であり半分になっています。

しかし視力0.9と1.0の場合は視角は1.1分と1分であり、10%の違いしかありません。

視角の違いが分かりやすいよう、視力表の数字が設定されています。

指標検査表は、簡易的なものであればこちらからダウンロードできますし、Amazon等で手頃な値段で誰でも購入することもできます。

学校の視力検査ではABCD判定 (370方式) のことも

学校の視力検査だと、A, B, C, Dによる判定(370方式といいます)のこともあります。

これは0.3、0.7、1.0の3種類だけをつかった簡易的な視力で、それぞれが正しく判定できるかによってA(1.0以上)、B(0.7-0.9)、C(0.3-0.7)、D(0.3未満)と判定されます。

視力検査の気球の意味

メガネやコンタクトを使用している方なら、一度は見たことがあるであろうこの画像。

視力を測定する器械で見せられる気球です。これはアメリカのアリゾナ州にある実際の道路で、そこに気球の写真を合成したものです。

視力を測る時に1点を見て頂く必要があるので、気球に焦点をあててもらうように開発されました。

必ずしも気球である必要はなく、昔は飛行機でしたし、今でも子供向けに花の写真が出る器械もあります。

機械で眼の屈折力だけでなく、空気を当て眼の「へこみ具合」から眼の圧力 (眼圧) など様々なことを同時に調べ、メガネやコンタクトづくりの参考にします。

視力検査ができるサイト

視力検査ができるウェブサイトもあります。

視力ランドでは、視力だけでなく簡単な色覚異常や乱視についても検査可能です。

他に視力検査ができるアプリもありますが、まずはインターネットに接続できる機器があればインストール不要で実施できるこのサイトで測るのがいいのではないかと思います。

また、視力が十分でない方が着用するコンタクトレンズは新たな価値をつけたスマートコンタクトレンズの開発が盛んです。詳しくは加速するスマートコンタクトレンズ開発【目に障害がある方の補助にも】もご覧ください。
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まとめ

最後に今回の内容をまとめます。

  • 視力検査のCはランドルト環
  • 視角をもとに視力が定義されている
  • 視力検査できるウェブサイトもある

今日も【医学・生命科学のポータルサイト】生命医学をハックするをお読みいただきありがとうございました。

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