人工知能 (AI) はさまざまなところに使われていますが、その技術を取り入れるには専門的な知識技術が必要でした。
しかしここ最近、マウスクリックだけで高度な解析ができるツールが多数登場しています。今回はそれらのツールについて紹介します。
この記事の内容
GUIツールとは
プログラミングの技術がなく、ソースコードを書かなくても、マウスで直感的に操作できるツールは「GUIツール(Graphical User Interface)」とも呼ばれています。
これまでは、データの分析や人工知能を構築するには、大前提としてプログラミング言語など専門的な知識が必要でした。
しかしGUIツールを使えば、プログラミング言語が不要で、比較的容易に操作が可能です。
そのため、AI開発の敷居を下げてプロジェクトを効率化できるツールとして、バイオ研究の世界でも注目され始めています。
GUIでできるAI開発ツール
MatrixFlow
MatrixFlowはドラッグ&ドロップのみで機械学習・深層学習のモデルを構築できます。定番の機械学習・深層学習のモデルはあらかじめ用意されているので、そのまま使うこともできます。2019年4月にリリースされました。
Deep Analyzer
Deep Analyzerは深層学習の専門家でなくても手軽にAIの開発·ができるシステムです。2018年12月3日にリリースされ、ブラウザから学習済みAIを利用することも可能です。
Neural Network Console
Neural Network Consoleはソニーが開発したニューラルネットワークを直感的に設計していけるツールです。
Amazon SageMaker
Amazon SageMakerはあのAmazonが開発した、簡単に利用できるサービスです。
AutoML
AutoMLはGoogleが開発していて、学習データだけあれば専門知識がなくても機械学習モデルを自動で構築できます。
IBM PowerAI Vision
IBM PowerAI VisionはIBM社が開発しています。画像の判別、物体検出に加え、動画の物体検出や動作検出も簡単にできるようになっています。
https://youtu.be/ogVK4_KU7-M?t=2
Weka
Wekaはコンピューター科学以外の研究者に知られているデータマイニングツールで、複雑なコードを書かなくても分類学習やクラスタリングや深層学習を提供しています。
AIメーカー
AIメーカーは画像認識に特化したサービスです。アップロードした画像データにラベル付けするだけで、Webプラットフォーム上で学習することができます。
MANUFACIA
MANUFACIA
AIの専門的知識のない初心者でも、簡単にAIモデルを生成できる定額制のAI生成ツールです。実証済みのAIアルゴリズムが多数格納されているので、自分のデータを入れるだけで簡単にAIを作ることができます。
GUIツールの弱点
GUIツールは便利な一方、機能に制限があったり、細かな工夫ができない場合もあるなどデメリットもあります。
またデータを選んだり整理したりする前処理と呼ばれる操作は、まだ人手に頼っている部分が多いのが現状です。
GUIツールを駆使しつつも、場合によっては手作業でモデルを構築することも、必要になってくるでしょう。
まとめ
最後に今回の内容をまとめます。
- プログラミング不要で直感的に使えるのがGUIツール
- 専門知識がなくても、いくつものアルゴリズムを使える
- 細かな工夫を行うにはプログラミングが必要になることもある/li>
今日も【医学・生命科学・合成生物学のポータルサイト】生命医学をハックするをお読みいただきありがとうございました。